<第三報>
2014年3月7日記載分

<掲載いたします写真は名古屋大学博物館の許可を得て撮影しています>


1月30日に、とうとう展示が終了しました。
長いような、短いような…新鮮な58日間でした。
博物館への来館者数のト-タルは、名大博物館調べ(入口センサ-による)は5420名で
企画展来館者数は、私たち解説員の調べでは男性1474名、女性1109名で、計2583名でした。
この差の大きさには展示担当の西田先生も驚かれて、今後の博物館での展示の来館者数の把握に役立てたいとおっしゃってみえました。
記帳してくださった方は、379名にのぼりました。
本当に、ありがとうございました。

第三報として、1月からの展示と終了当日から始まった博物館と文書資料室の後片付け、打ち上げの模様を掲載いたします。

ご覧いただければ幸いです。


 
1月の展示の模様

7日



父方の親戚、若山さんご一行来館

10日



豊田高専OB滝川氏:左、姫路市・佐野氏:右、岡山県より来館
中央は水野さん
 
10日
ケ-スの中をチェックする水野さん



お正月休みが終わって、展示物を良く見てみたら…
なんと!ケ-スの中が乾燥して、写真が曲がったり、
破れたりしているものがあり…劣化発見にビックリ!!
早速、破れた写真と、一部のスクラップブックは
コピ-に置き換えられました。


シャ-レに水を補給する私



その後、シャ-レに脱脂綿を入れて
たっぷり水を含ませて、2日間に1度
水を足しました。

 11日



友達が花束を抱いて来館!

 17日



東京から親戚の稲垣夫妻が来館

1月17日 13:30-15:00
三矢保永氏(名古屋大学名誉教授・名古屋産業科学研究所上席研究員)講演会
「ながら山登りの楽しみ方-雲を読む、風を読む、光を読む-」
 
 
講演会の準備風景




講演会直前の一コマです



左、一番後ろに座っていらっしゃるのが、NITEの菊池氏
獅子山教授も来てくださいました。



いよいよ講演が始まりました



今回も満員御礼!
25日



解説員の菅沼さんのお嬢様が東京より来館

29日



親友のせっちゃんと姉が来館  

30日
展示最終日・片付け・打ち上げ


尾上氏から返却された、切れたナイロンザイルで
父が実験に使用したもの



NITEの菊池氏が朝一番に取りに来られました。
 
 

解説員の3人



いよいよ展示最終日と言うことで
博物館事務係長さんが写真を撮ってくださいました。

閉館の16:00を待って片付け開始
 
    
まだ、見てみえる方がいらっしゃるけど…



要員は、西田先生・堀田先生・
堀田先生のゼミの学生さん2名・水野さん・森川さん・
タイに勤務していらっしゃる前田さん(豊田高専山岳部OB)も
帰国して手伝ってくださいました。そして私の8名。


 
ハンズオン資料を撤収



次の展示があるから、早く片付けないと!

堀田先生と学生さん



堀田先生は文書資料室紀要に掲載する写真を
片付けと同時に撮られます。
 
 
ケ-スの蓋を外す



私の持っている洗い桶と箱は
シャ-レと水を回収するためです。
 
18:30より、ボランティア解説員の打ち上げ!


皆様、長い間お世話になりました

 

左より 森川さん・水野さん・菅沼さん・私・
特別ゲストの前田さん


盛り上がってますねぇ!(^^)!



勝利のVサインが6つ! 

31日 10:00-16:00
博物館後片付け本番

 
まずは、西田先生から片付け要領の説明



要員は、西田先生・堀田先生・松下学芸員・
水野さん・森川さん・前田さん・私


昨日のうちに外されたパネル類



西田先生の研究室
積み上げられているのがパネルです。
 
ザイルの山を片付ける西田先生



とりあえず、片付けるのが先決!
分類整理はその後で…

博物館玄関に飾られていたパネルと「ごあいさつ」パネル


 
 

大型の介護器具の取り片付けが一番大変



水野さんが軽トラックを出してくださり
大幸キャンパスに運びます。



名古屋大学医学系大学院
大幸キャンパスにある倉庫の玄関



介護器具など、大型の寄贈物はここに
収められています。
 

父母のマネキンから洋服を脱がす



3ヶ月間、立ちんぼうで…ご苦労様。
 
 
博物館奥にある倉庫



ここに、石岡繁雄のコレクションの
ほとんど全てが収められています。

右に見えているのは、パネルを貼ったボ-ドと
品物が飾られたケ-スです。
 
さて、展示ケ-スが入りきるかしら?




 
山岳写真パネルの裏に貼ったワイヤ-を外す

 
大町山岳博物館からお借りした物を運ぶ松下さん



傷をつけないように、ゆっくり丁寧に…

 
大町山岳博物館からの借用品


2月4日
文書資料室にて展示資料の書庫収納お手伝いと、名大との打ち上げ
 
 
10:00-16:00
文書資料室にてお手伝い



左より 松下さん・堀田先生・森川さん・水野さん


文書系の資料の片付けは気を使うし
骨が折れます

 
 
17:30~
名大の先生方と名古屋駅にて、打ち上げ


西田先生が設定してくださり
名古屋駅の某居酒屋で打ち上げ



西田先生のお友達、はるなちゃんも
松本から駆けつけてくれました。
 

お手伝いの時とは打って変わって
ニコニコの私



それにしても堀田先生はいつも渋いなぁ(^-^;
 

まずは、とにかくこれがなければ!



美味しい生ビ-ルで喉を潤します。 

遅れてみえた松下さんも揃って



長い間、ご苦労様でした。
カンパ-イ!!
左より 松下さん・水野さん・森川さん・西田先生・
はるなちゃん・堀田先生・私
 


お酒も回って…



話が弾みます。
 
 
20:30
一次会お開き



新幹線通勤の西田先生は終電に乗り遅れそう…
会計しなくっちゃ!あせるぅ~

 
その後、呑んべぇ軍団は…二次会



いつも男性に囲まれている私は
若い女の人と一緒で、もうルンルン(*^▽^*)

 
三次会



終電と共に、一人去り、二人去り…
最後はこの3人で…


 <ちょっと一言>
  
 長い展示期間に、いろんな質問を受けました。
 その中で、一番多かったのが、「なぜ、弟の姓が若山で石岡ではないのですか?」でした。父が養子縁組をしたとお話しすると、年配の方々は一様にビックリされました。当時としては考えられないことだったのですね。
 二番目は、「今でも、篠田軍治が日本山岳会の名誉会員になっていると書かれていますが、どうしてなのでしょう?」これについては、私も答えられず、「父は、石原さんと一緒に一生懸命訴え続けましたが、今でも名誉会員のままです。こんなにはっきりした問題なのに、なぜなのでしょう。」と一緒に頭をかかえてしまいました。

 とても面白かった質問が二つ。
 まずは愛知県弥富市に住んでいられる方からで、「石岡さんは弥富の若山さんの家のご出身だと聞いていたのですが…。」この方は、それが正しいと思い込んでいらっしゃったとのことで、ご一緒に来館された方々もそのようにお聞きになっていて、「真実がはっきりした!」と言ってみえました。どこからどうして、父が弥富出身になったのでしょうか?
 次に神戸高校山岳部出身の40代の方からのご質問。「『氷壁』に出てくる小坂の妹<かおる>は実在の人物で、神戸高校山岳部員。五朗さんの彼女だった人ですよね。それを知った井上先生がモデルとしてお使いになったとか?山岳部の伝説になっています。その人物を特定しようと、当時の女性部員を片っ端から引き合いに出して盛り上がっていました。ひょっとして、敏子夫人を含め、二人だけの岩稜会女性会員の大井さんではありませんか?」全く根も葉もないことで、これには、笑ってしまいました。伝説はこうやって作られるのか!と。
そう言えば数年前に、氷壁の宿 徳澤園から突然お電話があり、「相当年配の女の方で、『私は<かおる>のモデルになった者ですが…』と言うお客様がいらっしゃったのですが、そう言う方はいらっしゃったのでしょうか?」ムムム…。
 今回の展示で、いろんな意味で、真実が明らかになったと、本当に嬉しく思いました。

 空の上で、父母は喜んでくれているでしょうか?
 「なにごとも人は、必死になってやらなければならない時がある。歯を食いしばって、立ち向かわねばならない時がある。あづみ!ガンバレ!!」父の声が聞こえてくるようです。
 あっという間の62年。そして、これからの人生。父母と共に走り続けてゆくのでしょう。



 多くの方々に支えられた、父の資料などの整理作業から6年が経ち、今回の名大博物館での展示で、その苦労が実を結びました。
 もちろん、一番お世話になったのは、「石岡繁雄の志を伝える会」の皆様ですが、名大で出会った先生方、博物館事務の方々…
また、展示にお越しくださった大勢の皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。
 鈴鹿から、電車で往復4時間半かけての通勤(?)でしたが、私をこれほどまでに駆りたてたものは、日々、展示に来館してくださる方々との、貴重な出会いと、これまでの人生で出合った方々で何十年振りかでお会いできた人が、多数来館してくださったことです。
あまりにも沢山の方々とお会いしたので「展示が終わったら、私は昇天するんじゃないかしら?」と思ったくらいです。
 本当に楽しくて、ちょっと苦しい貴重な体験をさせていただきました。
 展示から波及した、思いもかけぬことが、これからの私を待っていると思います。
 このホ-ムペ-ジをご覧くださっている皆様!
精一杯頑張りますので、どうか、これからも応援を宜しくお願い致します。

              2014年3月7日  石岡 あづみ


 <上の写真は、展示に使用された物で、昭和14年7月に父が写したものです。迫力の滝谷第四尾根ツルム登り>


2013年4月から始まった展示の監修からの記録を
全てまとめました。
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