ケ-ブルネットテレビ鈴鹿(CNS)企画放送番組

令和鈴カルカレッジ 鈴鹿市文化振興事業団放送セミナー
「山に志を刻む人」~ナイロンザイル事件と石岡繁雄~

放送チャンネル
「CTY12ch」・「CNS12ch」

放送日時
2020年2月1日~29日
火曜日:16:30-17:00・木曜日:16:30-17:00
金曜日:19:30-20:00・土曜日:21:00-21:30
日曜日:9:00-9:30

1ヶ月間、繰り返し放送されましたこの番組も
昨日をもちまして終了いたしました
ご覧いただいた皆さま!本当にありがとうございました

2020.3.1更新


2月16日(日)
朝日新聞「三重」版<カフェ日和>掲載




この番組の制作者福島礼子氏の記事です


放送までの経緯


2019年10月30日

湯浅氏の本の「反論・反証」の冊子を作成中で多忙を極める中
CNSプランナ-・ディレクター福島礼子さまから
ナイロンザイル事件と父のことを30分番組にしたいとご依頼があり来訪されました
水野さんと小川夫婦がご参加くださり打合せです
福島さまは朝日新聞にもコラムを持つ文筆家で、とっておきの美人!
小川はつこさんの憧れの方です
私もお会いできるのでワクワク!(^^)!



15:00 福島さま到着

初顔合わせと打合せをしました
右より、福島さま・水野さん・私


石岡高所安全研究所をご案内

山形オブジェの解説をされる水野さん

研究所2階事務室

現在も父存命中のまま保存してある
父の机をお見せする


研究所2階実験室

父の研究開発品が並んでいた棚

研究所1階工作室

ミニ実験機による鋭角と面取り角でのナイロンロ-プによる剪断実験を体験していただく



拙宅母屋資料室

今までの展示ポスタ-のご説明

母屋座敷にて重要資料の解説

ナイロンザイルを切った岩角模型の解説には
力が入ります

参考資料の貸出品



最後に記念撮影

裏方で頑張ってくれている
はつこさんも入って


17:30

水野さんと交代して伝える会カメラマンの
隆平さんもご一緒にパチリ

CTY・CNS番組プランナー・ディレクター福島礼子氏来訪メモ

日時:2019年10月30日15時~17時30分
場所:石岡家本宅・研究所
ご来訪者:㈱シー・ティー・ワイ(CTY)、㈱ケーブルネット鈴鹿(CNS) 福島礼子様
応対者:石岡繁雄の志を伝える会:石岡あづみ・水野高司・小川はつこ・小川隆平
目的:CNSと鈴鹿市文化振興事業団との共同制作となる令和元年度「放送セミナー」の後編で、2020年2月に放送予定の「ナイロンザイル事件」取材の下打ち合わせのため
結果:
 1.    福島氏より過去の放送実績と今年度の予定のご紹介あり;
  ①    平成29年度前編H29.11.1~15:「在野の文士 清水信 その風貌と軌跡」
  ②    同後編H30.2.16~28:「在野の文士 清水信 その時代と人々」
  ③    平成30年度前編H30.10.1~31:「信長の三男 信孝と神戸城」
  ④    同後編H31.2.1~28:「伊勢湾台風 友情の記録」
  ⑤    令和元年度前編R1.10.1~31:「竜が池譚」
  ⑥    同後編R2.2(予定):「石岡繁雄とナイロンザイル事件」(タイトル未定)、放送時間30分間
 2.    ㈱CTY・㈱CNS共にCCJグループに属し、CNSは鈴鹿市の他四日市市・いなべ市・長島町・菰野町など三重県北部をカバーの由。
 3.    福島氏(『石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実』読了)より石岡繁雄の事跡や井上靖『氷壁』との関係等についてお尋ねあり、あづみより石岡の著作本・関連ビデオを紹介しながら説明す。
 4.    その後、「石岡高所安全研究所」のミニ実験機・所内施設・実験塔跡・本宅内の「氷壁を越えて」シリーズの企画展展示資料等を見学いただいた。
 5.    福島氏の放送番組構想と制作スケジュール:
  ①    福島氏は「石岡繁雄とナイロンザイル事件」について2年ほど前より構想を温めていたが、石岡繁雄の齋藤緑雨賞受賞を機に実現の運びとなった。事件性をあまり前面に出さず、小説「氷壁」から入り、聴視者が親しみやすい番組としたい。
  ②    インタビューは「伝える会」のメンバーの他、中立的な方、登山家などを検討中の由 ⇒「伝える会」より、名古屋大学博物館:西田佐知子准教授、岩稜会古参会員:森泰三氏・藤田壯二氏、現役登山家・写真提供:前田幸雄氏(「伝える会メンバー・豊田高専山岳部OB」)をご紹介す
  ③    日程:(準備期間)11月、(取材)12月11日(水)・12日(木)〔11月1日変更あり〕、(編集)1月、(放映)2月
 6.    あづみより福島氏に下記の本・DVDを贈呈す:
  ①    『P.18号』2018.11 斎藤禄雨文化賞協賛「特集 石岡繁雄」
  ②    『屏風岩登攀記』あるむ社版
  ③    DVD「氷壁を超えた男」
 7.    あづみより福島氏に下記参考資料をお貸しす:
  ①    DVD2種(バッカスを偲ぶ『屏風岩登攀記』・『バッカスの軌跡』、石岡あづみ「ビデオメッセージ」九州登山情報センター創立15周年記念に寄せて)
  ②    名古屋大学大学文書資料室紀要第22号・2014年3月(「『氷壁』を越えて」展示資料)
  ③    CBCラジオ「環境探検隊が行く」2014.9.27 4話より
 8.    その他:
  ①    今後福島氏の求めに応じて、「伝える会」及び石岡家所蔵の参考資料の可能な限りの提供を約す
  ②    あづみより参考資料として、HP「登山家 石岡繁雄の一生」の「新たなる旅立ち」の閲覧をお勧めす
                   以上(2019.11.01文責:水野)


 この後、福島さまから何度もお電話をいただき、神戸高校の山岳部を生んだ父と、その山岳部から派生した岩稜会を入れてると良いのではとお話しして、現在インタ-杯で活躍中の神戸高校山岳部の取材が確定しました。
 またナイロンザイル事件の当事者の澤田榮介さんの取材も決定して、放送の内容も少しずつ固まってきました。
 福島さまは「四日市公害と環境未来館」の館長さまに取材して、ナイロンザイル事件当時の社会情勢を取材したいと言われていましたが、ナイロンザイル事件のことを詳しく知ってみえる、名古屋大学大学文書資料室の堀田先生が適任だとお薦めしました。


11月20日

放送打合せ



13:00福島さま来訪

パソコンで資料をご紹介


岩稜会関係の写真のご説明

熱心に耳を傾けられる福島さま





11月24日

水野さんと前田さんに同席していただき、放送の打合せをしました
9:30に福島さまが放送のシナリオを持参されて来訪されました
そのシナリオを元に検討させていただきました

明日から12月9日まで私が長期休養の旅に出るため、内容の検討は仔細に渡り
お昼までの予定が14:00になって、やっと終了でした

私の旅には、パソコンを持参してメ-ルでの「シナリオ」チェックを依頼され
12月6,7日には旅先のホテルで校正などして福島さまにお送りしました

私が出かけている間に神戸高校山岳部の顧問の先生や教頭先生とも打合せをされて
番組の準備を進められたとのことでした


12月10日

撮影打合せのため福島さま来訪


9:30 福島さま到着

書き直されたシナリオに従って
綿密な打合せ


撮影場所の選択

撮影場所は拙宅の各部屋を使用して
されることになりました

撮影資料の選択

収録はインタビュ-形式の話だけではなく
資料やビデオも撮られるとのこと


12:00 研究所にて

ミニ実験機を詳しく視察する福島さまと
解説する水野さん

14:00 神戸城跡にて

1955年9月1日に岩稜会と神戸中学山岳部の手によって行われた「松の木の実験」
に使用された松を特定に行く


父から聞いていた実験の松は見当たらず

あちこち探しましたが
手前に写っているように
切られたものと思われます

1955年当時の実験の模様

実験をする岩稜会の方々
ザイルを手にしているのは澤田さん


67.5Kgの石を使用して
 

使用した岩角その1

使用した岩角その2



父が書いた実験のスケッチ





以下は実験の内容を記した資料の転記です。

<岩稜会が行った巨木による実験>
 年月日:昭和30年9月1日
 場所:三重県鈴鹿市神戸本多町 神戸城跡
 実験者:岩稜会 石岡繁雄以下6名・神戸高校山岳部 赤嶺秀雄以下5名
 試験装置及び方法:
  松の枝(地上3.2m、周り28cm)に約90度の角度のエッヂ(1図)を有する岩塊を置き、ハ-ケン及び縄で固定する。被試験ザイルをエッヂにまたがらせ、一端を地面に固定し、他端に錘をつけて落下させザイルの破断状況を調べる。
 錘を垂直に落下させる場合をAのテスト、錘を斜上方より落下させる場合をBのテストとする。
 L…エッヂより錘までのザイルの長さ
 H…垂直落下距離
 尚、錘は重量18貫(67.5kg)の物を使用する。(墜落者の重量にほぼ等しい)
 エッヂよりザイルの固定点までのザイルの長さを3m50cmとする。エッヂは約15度傾きザイルはエッヂの上を5cm乃至15cm移動する。
 テストザイルには新品の東京製綱マニラ麻12mmと、東京製綱ナイロン強力糸8mmの(今冬東壁での事故ザイル)2種類を使用する。
 
Aのテスト
  
ザイル L(cm) H(cm) ザイル破損状況 備考
ナイロン8mm 200 50 全くあっけなく切れる 鋭利な刃で断ち切った感じ5cm程切断部ほぐれる
マニラ麻12mm 200 100 1ストランドの1本切断 同位置で数度行うも切断せず 
マニラ麻12mm 200 200 完全に切断 切れ口は引きちぎった感じ

Bのテスト

ザイル L(cm) 錘の垂直移動距離 錘の水平移動距離   ザイル破損状況 備考
ナイロン8mm 200 60 70 あっけなく切断 錘の落下位置は垂直落下位置より30cm手前。振子状態に移る前切断
マニラ麻12mm 200 60 70 損傷  エッヂ上のズレ約12cm


12月11日

8:30-20:30
収録のため、福島氏とカメラマンの白仁氏来訪
まずは、研究所の外観などを撮影されて…




研究所1階工作室の撮影



湯浅本の反証をするための
実験結果を書いた黒板の撮影

父の作った庭も丹念に写されます

紅葉が色鮮やかに紅葉して


ランチの時間

おにぎりとトン汁でお弁当風のランチ



右より、水野さん・福島さま・白仁さま・
私・前田さん


13:00 森泰造さん到着

母屋は撮影中のため、待機は私の自室です

森さんは、冊子『ナイロン・ザイル事件』を持参されて、私にくださいました
貴重な冊子をいただいて、大感激の私です


その頃、母屋応接間では…

前田さんのインタビュ-
緊張!緊張‼の前田さん


岩稜会の毛塚一雄さんも到着されて

古い資料を見ながら
インタビュ-の順番待ちです

14:00 毛塚さんのインタビュ-

毛塚さんのお孫さんは神戸高校山岳部員!
今年のインタ-杯で男子の部3位という
好成績をお持ちで、ご自慢のお孫さん‼


15:00 おやつで~す

右より、はつこさん・水野さん・白仁さま・
福島さま・森さん・毛塚さん・前田さん・私
写しているのは隆平さん

座敷にて

森さんのために用意した
「赤壁」の掛軸を背に…
森さんは明神岳赤壁の
冬期初登攀者のお一人です

この後、森さんと毛塚さんは
お帰りになりました


18:00 仏間にて

水野さんのインタビュ-が始まります

隆平さんに手を振って合図を送る水野さん
大役を前に緊張の一瞬です
 
撮影のはじまり、はじまり…

「父とヒマラヤについて」「ナイロンザイルの長所と短所について」「ナイロンザイル事件が起きたことで、メ-カ-側が被った金銭的な打撃について」「タンカ-牽引綱切断事件解決について」相次いでの質問に答えられます


19:00 私の自室にて

ビデオを流して画像を撮影されます

20:30 夕食後解散
長時間の収録、お疲れ様でしたm(__)m
 

12月12日

8:30-12:30収録


8:30
福島さま・白仁さま到着

午前中の収録は私一人です
お手伝いに、はつこさんが来てくれました
 
 
9:30
打合せも終わって、ピンマイクを装着 

座敷の床の間を背に
インタビュ-がはじまります
 
カメラもセットし終り、スタンバイOK

福島さまに語りかけるように短く要点をまとめて話すように指示が出ています
予定の4項目についてのご質問の後
急遽追加のご質問「お父さまは一言で言ってどんな方でしたか?」
「山とお酒と母をこよなく愛した人でした」

1時間半の質疑応答で
ハイテンションになってしまった私です(^-^;

 
10:30 資料の撮影

撮影終了後、ランチ
その後、福島さまと白仁さまは名古屋大学に出向かれて西田先生と堀田先生のインタビュ-に行かれました

2020年1月20日~25日

 毎日福島さん宅に通って、番組編集のお手伝いをした私でした。
 写真と資料の年代や場所の特定、テロップに入れる言葉の考案と、慣れない仕事に戸惑いましたが、嫌いではない仕事なので、福島さんと和気あいあい、ああだこうだと言いながら、作業に没頭しました。
 毎日写真と資料の選択などの宿題を持ち帰り、深夜2時頃までかかって「あの場面にはこの写真」「この場面にはこの資料」と、多めに用意して持参しました。
特に22日には朝8時前に伺って、22:00までの作業となり、ヘロヘロでした。
 ランチも、福島さんのお母さまの手作りをいただきながら、続けて仕事をしました。
 大変だったけど、福島さんも私も少しでも良い番組にしたくて、必死でした。 


1月26日 13:00-16:00

私一人での番組監修は荷が重くて
伝える会の水野さん・前田さん・小川夫婦にもご足労願って
福島さん宅で試写会をしました。


11:00
水野さん・前田さん到着

出かける前に打合せです



水野さん(右)と前田さん

13:00
福島さん宅の仕事部屋兼応接間にて

豪華な装飾の室内には、本が溢れんばかり!
小川夫婦はもう着いていました



編集用の機器が並ぶスペ-ス

4台のパソコンを駆使して…

福島さんは仕事用チェア-に落ち着いて

まずは1回目の試写です


番組をはじめて見る仲間はドキドキ!

私はこれまでの定位置に座ります

真剣に観る皆さん

左より、隆平さん・水野さん・はつこさん・
私・福島さん


2回目はテロップの間違いなどを修正

いろんな意見が出されて
放送作品はどんどん良くなっていきます

16:00

帰り際、福島さんの豪邸前で記念撮影


5年前に建てられたというお宅

素晴らしい庭はご主人が管理




 父のことがテレビで放送されるのは久しぶりです。
 今度は30分番組ということで、これは未経験。
 ハラハラドキドキの3日間の強行スケジュ-ルの収録もなんとか無事に終わり、編集作業のお手伝いも終わって、後は放送を待つばかり!

 収録にお付き合いくださった岩稜会の森さん・毛塚さん、編集作業にも携わってくださった伝える会メンバ-の水野さん・前田さん・小川さんご夫妻、本当にお疲れ様でした。

 このホ-ムペ-ジをご覧くださっている皆さま!北勢地域の皆さまは、是非‼CNSテレビをご覧いただきますようお願いいたします。
                              2020年1月31日 あづみ記




―放送後日談―


 「山に志を刻む人」の放送がはじまって今日で17回目が終了いたしました。
 放送をご覧になった方々や、放送をご覧になれない方面の方々にお許しを得てコピ-させていただいたDVDをお送りして見ていただいた方々から、閲覧後の感想などを寄せていただいています。
そのような皆さまから「ナイロンザイル事件と石岡繁雄を知らない方にも判り易い内容で良かった」とお褒めの言葉をいただき、安堵いたしております。
 特に堀田先生の「ナイロンザイル事件時代の歴史背景についてのコメントが良かった」というお声がたくさん届いています。
 またNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)の菊池さまと長田さまは、「消安法のことを入れていただき大変嬉しく思った。石岡先生のことが正当に評価されているこの番組を、もっと多くの方々にご覧いただくべきだと思う」とのご意見にとても嬉しく思いました。
 5回を数えました「氷壁を越えて」の展示では、私たち「伝える会」の影響が強く、父のことをたくさん知っていただきたいと思うあまり、多くの内容を詰め込み過ぎて、時代考証にまで思い至りませんでしたが、ナイロンザイル事件と父のことを知られなかった福島さんが、大観して流れを決めてくださったお蔭で良い作品になったと感謝しております。
 本当にありがとうございました。
 以下に放送打上げの模様を掲載いたします。


2月21日(金)17:30-20:00

魚長にて「山に志を刻む人」打上げ



17:20 魚長玄関にて

16:00頃から三々五々拙宅にお集まりいただいた皆さまと
2台の車分乗で、魚長に繰り出しました

左より、水野さん・福島さん・私・森さん・前田さん・小川はつこさん
撮影は小川隆平さんです


17:30 毛塚さんも揃って「カンパ~イ‼」

左より、はつこさん・隆平さん・水野さん・前田さん・
右奥より、毛塚さん・森さん・私・福島さん

運転を引き受けてくださった福島さんと前田さんはノンアルコ-ルビ-ルとウ-ロン茶
申し訳なく思いました


放送の反響などを含めて歓談

「湯浅本は結構出回っているようで
あちこちで話しが出ました」と福島さん
苦い思い出を噛みしめた私です


岩稜会のお二人

あまり呑まないはずだった森さんは
今回も陽気に酔っ払いヾ(≧▽≦)ノ


テレビを見てくださった皆さま!どうご覧になりましたか?
ご意見を賜われば嬉しく存じます。

ご出演くださった皆さまと、支えてくださった皆さま
本当にありがとうございました。

「神戸高校の100周年記念で、石岡先生の展示がされると良いですね」とのご意見も
いただいています。是非‼実現するように祈りつつ…

2月23日 あづみ記